シンガポール高島屋 催事出店
2018/06/07(木)
シンガポール高島屋催事出店
2018.5/17~5/27
シンガポール高島屋に催事出店いたしました。
昨年に続き、2度目の出店でした。
気候も嗜好も日本とは異なると昨年の経験から感じていましたので、
今年はラインナップを少し変えて挑みました。
上生菓子の煉切りは中の餡を こし餡、スカイベリー餡、抹茶餡、夏みかん餡
と、味に変化をつけました。
これは、シンガポールだけでなく、クィーンエリザベスやイギリスでの経験でもありました。
上生菓子、煉切りの実演は海外でとても人気があります。
我々は、煉切りというと中がこし餡という常識があり、風味の良い最高のこし餡と、口溶け良く上品な煉切りで、見て食べておいしい菓子を目指しています。
ところが、海外では「これは何味だ??こっちは?」と質問されることが多々あります。
その上、昨年のシンガポールでは「これは甘いの??」と、甘いお菓子を敬遠する声を多く聞きました。
そこで、柑橘系サッパリ系の中餡を揃え、伝統的な上生菓子をシンガポールのお客様の嗜好に寄せて、見て食べて楽しんでいただこうと試みました。
その他には「胡桃餅」を新たに販売しました。
きな粉と黒蜜という、日本人にはとても馴染みのあるコンビネーションを海外での反応をみたいという思いと、シンガポールは餅が人気だと学んだ経験もあり、
甘さを感じさせないように胡桃も加えるなどして販売しました。
上生菓子は大盛況で、実演台に立つと多くのお客様が興味深く観て購入して下さいました。
煉切りが底をつき、最終日を迎える前に完売でした。
胡桃餅は初日から人気で、早い段階での完売でした。
うまくいったことばかりではなく、好まれなかったお菓子もありました。
言葉の壁もやはり大きかったです。
ひとつおもうことは、
和菓子を海外で知ってもらう、食べてもらう上で、
時に相手の嗜好に合わせることも必要かなと。和菓子にTryしてください!
という思いでです。
しかし、技法や味は常に本物を持って行かなくてはならないと思います。
自分の和菓子がもしかして初めて口にする和菓子かもしれない。
と思うと、日々本物を追求し精進しつつ、これからも多くの人に和菓子を楽しんでいただけるよう、チャレンジし続けたいと思います。